初の歌舞伎観劇3
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だんしちくろべえ
だんしちくろべえ
私は市川海老蔵さんが演じる主人公、団七九郎兵衛から目が離せなくなった。
なんと表現したらいいのでしょうか。
愛嬌というのでしょうか、可愛いらしさというのでしょうか、髪がボサボサで、髭がボーボーの、しょぼくれた背の高い団七が、愛嬌があって可愛いのです。
これは、そういうキャラなのでしょうか、それとも、市川海老蔵さんがそうなのでしょうか。他の人がこの役を演じたらどうなるのか、非常に興味深いです。
床屋に行く団七
団七九郎兵衛は、牢屋から放免されたことが、とても嬉しいようで、たいそう喜んでいます。日頃のお不動様の信心のおかげと言っております。
そしてテンションが上がっていく団七九郎兵衛の姿がとても可愛いらしく、ほっこりします。
その後、団七は身だしなみを整える為に床屋にいくのですが、床屋から出てきた団七九郎兵衛を見た時の衝撃は、今でもよく覚えています。
床屋から出てきた団七九郎兵衛
団七が床屋に入ると、女性が逃げてきました。そしてその後ろには、その女性を追っかける男、女性は床屋に逃げ込み、男は床屋に追いかけます。
どうやら、床屋の中で、団七九郎兵衛が男をとりおさえたようです。
あいたたたた!
誰じゃ
誰じゃ
と男が騒いでおります。
誰でもねえー!
わしでごんす〜!
と、団七が男の手をひねり上げて出てきました。
出てきた団七九郎兵衛の姿は…
ええ〜〜!!
うわあ〜!!
なんと素敵な男性なのでしょうか。
なんといい男なのでしょうか。
これはなんと表現したらいいのでしょうか。
きれいというのでしょうか。
美しいというのでしょうか。
そもそも、美しいという言葉は、男性を表現するのに使用する言葉なのでしょうか。
こんな人がいるのでしょうか。
江戸時代からいたのでしょうか。
まるで江戸時代からのスターたちを連れてきてくれたようです。
歌舞伎
それは、江戸時代からのスターたちを連れてきて、江戸時代を見せてくれるお芝居…
その時、私は思った。
なぜ、もっと早く、歌舞伎を観にこなかったのでしょう、なぜ、もっと早く歌舞伎を知ろうとしなかったのでしょう、なんてもったいないことをしてたのでしょうか。
そして私の歌舞伎観劇のペースは週一回、いえ、それ以上になっていきました。