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歌舞伎と宮古島

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浮世絵

表札を引っこ抜いて、喧嘩してる団七九郎兵衛と男。

見得を切る、というのでしょうか、ところどころで、団七九郎兵衛と男がポーズをきめます。

今まで、興味がなかったのですが、その姿、そのシーンは、浮世絵そのもの。浮世絵だけの写真を見ただけでは、興味を持たず、素通りしてましたが、こうして歌舞伎を観ると、あの浮世絵が、このポーズをきめたところの模写だったことがよくわかります。
感性の鋭い人や、好奇心が強い人なら、浮世絵の写真を見ただけで興味を示すのでしょうが、恥ずかしながら、私は、歌舞伎を観るまで、興味を持てませんでした。

浮世絵の中の、歌舞伎のワンシーンを絵にしたものが、私が見たことのある絵だったのだと、この時、ようやく気付きました。

思い出して気付いたこと

気付くといえば、私は昔、宮古島に行った時のことを思い出して、気付いたことがありました。

宮古島には、あちこちに人の少ない素敵なビーチや水場があるので、つい、水遊びしたくなります。そういうところで、水遊びをしてると、通りすがりの地元の人が、われわれの水遊びの邪魔にならないように、釣りを始めたり、景色を眺めたりします。
私は、その時、特に気にも留めなかったのですが、今思い出しますと、あれは、水の事故が起きないよう、何かあったらすぐ助けられるように見守ってくれてたのだ、と気づきました。
普段、見守ってくれ、いざとなったら助けてくれる優しい存在のありがたみには、私はなかなか気づけてません。

私は改めて、目に見えてお世話になっている方、見えないところでお世話になってる方、今までお世話になった方、お世話になったのに気付けてない方の存在を意識するようになりました。