歌舞伎とにらみ
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にらみ
成田屋のにらみを見れば、その年は風邪をひかない。
当時の私は、そのような言い伝えも知らず、初めて見る海老蔵さんのにらみに、とても強烈な人間の力を感じました。
第十一代市川海老蔵
いったい、この人の芸の裏には、今まで、何人の海老蔵さんの積み重ね、そして何百、何千という、門弟たちの血と汗、何万、何十万という、歌舞伎関係者の尽力があったのでしょうか。
どれくらいの人間が、この歌舞伎に、人生をかけ、積み重ねてきたのでしょうか。
大道具も小道具も囃子方も三味線方も竹本も、音響も照明も、どれだけ積み重ねてきたのでしょうか。
初めて歌舞伎を観て、改めて、人間て凄い!
と、思いました。
あれ?
目の錯覚かな?
海老蔵さんが光ってみえる
いや、周りが光ってるのかな?
目の錯覚でしょうか、それとも目を開きすぎて、目が疲れたのでしょうか。
目がチカチカする症状が出てきました。
海老蔵さんが光ってるのか、海老蔵さんの周りが光ってるのか、目がチカチカする時の、光の虫というか、粒といいましょうか、私の視界が海老蔵さん以外、すべて、光の虫と粒に覆われました。
にらみ2
目の錯覚でしょうか。海老蔵さんの周りがチカチカと光ってみえます。
私はまばたきをするのももったいないぐらい、目を見開いて見てたので、眼精疲労かと思いました。
なんでしょう、これは。
今、思い出しても変です。
これをまともに人に話したら、笑われることでしょう。
でも、確かに、海老蔵さんの周りがチカチカ光って見えて、海老蔵さん以外の景色がチカチカ光って見えるのです。
チカチカ光って見える時は、海老蔵さんがにらみをする時です。
私はその後、五月の歌舞伎座で海老蔵さんの、寿曽我対面の五郎も見たのですが、その時も、海老蔵さんがにらむ時、チカチカ光って見えました。
そう、これはまるで、ドラゴンボールに登場する、
天津飯の得意技、太陽拳のようです。
そういえば、市川海老蔵さんと、天津飯はどこか似ています。
市川海老蔵さんがにらむ時、お客さんが息をのむからでしょうか、あるいは、海老蔵さんがそういう電磁波を放つのでしょうか。
明らかに空気が変わります。
素人の私でも、にらむ前の空気と、にらむ瞬間の空気が変わるがわかります。
マイクロ波というのでしょうか、テラヘルツというのでしょうか、市川海老蔵さんのにらみからは、強烈な電磁波が出ていると思いました。