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高千穂峡と釧路湿原

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滝に打たれたのは

高千穂には素敵な日帰り温泉があり、そちらにも行く予定をたててた私たちは、万が一、ズブ濡れになっても、着替えはあります。

とはいえ、わざわざズブ濡れになる必要はないので、滝を回避して進行します。

幸いにも、船の漕ぎ方のコツを掴んだ私は、滝に打たれずに済みそうで、同期も景色を眺める余裕が出てきました。

と、その時です。

一艘の船が、滝に突っ込みました。

滝の水は容赦なくふりそそぎ、ヤンチャそうな男の子たちがズブ濡れになっていきます。

その水圧からか、船が滝から抜け出せません。

船の中に、大量の水がふりそそぎ、男の子たちは、なんとか抜け出せそうとしますが、一向に抜け出せません。

このままでは、船が水でいっぱいになり、転覆してしまいそうな勢いです。

船を漕ぎ、滝から抜け出そうとしてた男の子は、漕ぐのをやめ、オールを使って、滝裏の岩の壁を押し、その反動で、なんとか滝から抜け出しました。

見ててハラハラしましたが、あのヤンチャそうな男の子たちは、おじいさんになっても、このことで笑い合えるのではないかと思いました。

釧路湿原

日本舞踊、夕月船頭から高千穂峡に行った時のことを思い出したら、今度は、釧路湿原でボートに乗った時のことを思い出しました。

釧路湿原では、船頭さんならぬ、ガイドさんが案内してくれました。

こちらでは、さまざまな野生動物が見れるとのことでした。

はたして、どんな野生動物が見れるのでしょうか?

こういうツアーは、結局は、たいして何も見れなかったということがありますが、ボートに乗り、川を下り始めてすぐに、同期が発見したのはオジロワシ!

水辺の草むらで休憩していたのでしょうか、われわれの存在に気付いたようで、すくっ、と立ち上がり、大きな羽をバサバサと広げ、バッサン、バッサン、と飛び立っていきました。

その大きさたるや、同期は、人かと思った、と言っておりました。

同期がそれを見て、人かと思った、という意味が、私にはなんとなく理解できました。

大きさもそうですが、出してる雰囲気が、鳥っぽくなく、何かを考えてる時の、人間の周波数といいましょうか、何か考えて、こちらの様子を伺ってる雰囲気がありました。
普通の鳥より知能が高いといいましょうか、同期もそういう雰囲気を感じたようです。


私と同期は、ビックリしながらも、もっと野生動物はいないかと、さらに水辺や草むらを注視しました。