鶴八鶴次郎と歌舞伎
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鶴八鶴次郎
私が初めて、鶴八鶴次郎という物語を知ったのは、新橋演舞場の新派特別公演でした。
これを観る前の歌舞伎座で、坂東三津五郎さんと中村勘九郎さんと中村七之助さんによる、たぬき、というお芝居を観て、勘九郎さんと七之助さんのお芝居をもっと観たくなりました。
坂東三津五郎さんのお芝居ももっと観たかったですが、この時に観れたことはとても幸運でした。
たぬき
というお芝居は、わかりやすく楽しく、また、ホロリとするお話しなので、とてもおすすめです。
死んだはずの主人公が、実は生きていて、通夜の深夜に、棺桶から出てくる物語でございます。
私は、歌舞伎を初めて観る方には、たぬき、夏祭浪花鑑、俊寛をおすすめしております。
また、最近では、香川照之さんこと、市川中車さんがたぬきの主人公を演じていたので、観てきました。
やはり、ホロリとします。
とても素敵なお話しです。
そして、市川中車さんの歌舞伎も、もっと観たいです。
鶴八鶴次郎とは
そして鶴八鶴次郎とは、男女のすれ違いを描いているお話しなのですが、なんと切ない物語なのでしょうか。
鶴八と鶴次郎は新内節という、三味線と語りのコンビを組んでいる男女です。
うう…
転落していく勘九郎さんこと、鶴次郎、見たくない、やめて、落ちないで。
勘九郎さんこと、鶴次郎さん…
もっと素直になろうよ!
もっと幸せになろうよ!
悲しいよ。
酒場で酒をあおる、勘九郎さんこと、鶴次郎さん…
酒場に流しの新内がやってきて、今日は新内はダメだ、聞きたくないとなり
「新内はいけねえよ」
の台詞を最後に、鶴八がやってくるのかと思ったら、お芝居が終わってしまった…
ここで鶴八に来てほしかった…。
勘九郎さんこと、鶴次郎さん…
七之助さんこと、鶴八さん…
悲しいよ…
寂しいよ…
二人に一緒になって欲しかったよ…。
いつか、この2人が幸せになる物語を観てみたいと思います(笑)