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日本舞踊と新舞踊

目次

日本舞踊と新舞踊

日本舞踊と新舞踊・新日本舞踊は何が違うんですか?


日本舞踊や新日本舞踊・新舞踊に関わり合いを持つ方であれば、一度は耳にする質問かと存じます。


日本舞踊と新舞踊・新日本舞踊は何が違うのですか?

日本舞踊と新舞踊・新日本舞踊が、パッと観ただけでは分かりづらく、はっきりさせたい方のお気持ちもよくわかります。

違いをあげますと、いろいろな違いがございますが、ひと言で申し上げますと


成り立ちが違う


というのが、わかりやすいのかと存じます。


では、日本舞踊の成り立ちとは?

新舞踊・新日本舞踊の成り立ちとは?


ここでもひと言で申し上げますと


日本舞踊の成り立ち=神話の時代

新舞踊・新日本舞踊の成り立ち=大正時代

と、なっております。

それでは、それぞれの成り立ちを追ってみたいと存じます。

アマテラスオオミカミとスサノオ

日本舞踊の成り立ち

日本舞踊の成り立ちは、神話の時代、太陽神であった天照大御神が、須佐男の乱暴な振る舞いに嫌気がさし、天の岩戸に隠れてしまい、世界が暗闇におおわれてしまったことがきっかけになっております。

なんとか、天の岩戸から天照大御神に出てきてもらわないと世界は暗闇におおわれてしまったままになってしまいます。

そこで、神々が集まり相談して、天照大御神に天の岩戸から出てきてもらえるよう考えました。

そして、女神様のアマノウズメノミコトが、天の岩戸の前で楽しい踊りを踊って、神々が一斉に笑ったところ、それが気になった天照大御神が、「世界が暗闇におおわれているのになぜ舞ったり笑ったりしているのか?」とたずねると、アマノウズメノミコトが言いました。

「貴方様より貴い神が現れたので、みんな喜んでおります。」

というと、他の神々が、天照大御神に鏡を差し出しました。

天照大御神は、鏡に写った自分の姿を見て、それがその貴い神だと思い、よく見ようと岩戸をさらに開けると、隠れていたアメノタヂカラオノカミが、天照大御神の手を取って引きずり出しました。

こうして、暗闇におおわれた世界は、もとの明るい世界に戻りました。

アマノウズメノミコト

このお話しのアマノウズメノミコトという、芸能の女神様が踊ったお話しが、日本最古の記述ということで、日本舞踊の歴史はここから始まっております。

ただ、この時には、まだ日本舞踊という言葉はなかったようです。

舞踊という言葉は、明治の始めに坪内逍遥さんと福地桜痴さんという方が考案したそうでございます。

この福地桜痴さんという方は、福沢諭吉さんと、天下の双福と呼ばれてた方で、千葉勝五郎さんという方と歌舞伎座を開場してるそうでございます。


そしてこの明治の始めに、演劇改良運動というのが起こり、その後、大正期に坪内逍遥さんや小山内薫さんという方が起こした新舞踊運動によって、新舞踊というジャンルが確立されました。


ただ、日本舞踊と新舞踊・新日本舞踊は何が違うんですか?

という質問をする方の知りたい答えなのかどうか、難しいところでございます。

そこの違いは、旅と踊りと歌舞伎と食べ物の話しを織り混ぜながら、今後、ブログに投稿していきたいと存じます。