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春興鏡獅子

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春興鏡獅子

日本舞踊の演目の一つに、春興鏡獅子という演目がございます。

この春興鏡獅子という演目は、弥生という女性が、恥ずかしがりながらも、踊りを披露し、踊りの途中で獅子頭を使い出すと、弥生は獅子頭に引きずられ、どこかへ連れ去られてしまい、その後、獅子が現れるという演目でございます。

私が初めて春興鏡獅子を観たのは、当代松本幸四郎さんが、市川染五郎さんだった時に、国立劇場で観劇した時でした。

その時の、染五郎さんは、車に忘れ物をしたのでしょうか、着物に袴の姿で、国立劇場の楽屋口から愛車と思われる車に行き、再び楽屋口に戻りました。

なんとも品のある涼しげで爽やかな雰囲気に、その姿を見た近くのマダムたちのテンションが上がっていき、中には染五郎さんが通り過ぎていくのを、パシャパシャと写真を撮っている方もいらっしゃいました。

染五郎さんの春興鏡獅子

染五郎さんの春興鏡獅子は、とても素晴らしく、女性の踊りの時は、透明感と申しましょうか、何も知らずに舞台で踊るあの姿をみましたら、あの踊っている人が男で、しかも染五郎さんだなんて思いもよりません。


そして、獅子の精の時は、それはそれは躍動感に溢れ、とても勇ましく、その迫力といいましたら、さすが世界に誇る日本の歌舞伎です!

この色とりどりの背景と様式美、独特の動き、そして日本ならではの衣装と化粧、日本人でない人が観ましたならば、理解されなくても、この文化と世界観を独自に発展させたことで、日本に対して良いイメージを持ってもらえるのではないでしょうか。

そして、世界から日本と日本人に良いイメージを持ってもらえると、私たちにいいことが起こりやすいのではないかと思いました。

さらに、私はその後、尾上菊之助さんの春興鏡獅子を歌舞伎座で観たのですが、尾上菊之助さんの春興鏡獅子も、とても素晴らしかったです。

尾上菊之助さんの春興鏡獅子を観た時のお話しは、また今度にとっておきますね(笑)