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日本舞踊と神楽

目次

日本舞踊と神楽

日本舞踊は神楽からもさまざまな影響を受けていると存じますが


神楽とは

かぐらとは、日本の神道の神事において神様に奉納するため奏される歌舞のことでございます。

神社の祭礼などで見受けられ、まれに寺院でも行われるということでございます。


神道とは

しんとうとは、森羅万象に神様が宿ると考えられている日本の宗教です。


森羅万象とは

しんらばんしょうとは、あらゆる現象や宇宙に存在する全てのものと考えられております。


神事とは

神様に、五穀豊穣や無病息災、家内安全などを祈願祈念する儀式でございます。


祭礼とは

神様に、商売繁盛や天下泰平、子孫繁栄などを祈願祈念するお祭りでございます。


神楽は平安中期に様式が完成したとされ、約90首の神楽歌が存在するということでございます。


平安中期とは

平安時代は日本の歴史における時代区分の一つとして、長岡京から平安京に都をうつした794年〜1192年の鎌倉幕府成立までの時代を指しておりますが

政治史の観点から

794年〜894年までを前期

遣唐使を廃止した894年〜摂関時代の終わりと伝えられている1068年までを中期

1068年〜1192年までを後期

と、わけているということでございます。


神楽歌とは

かぐらうたとは、日本の神道における神事で催される神楽において歌われる歌でございます。

御神楽

神楽は、宮中の御神楽と、民間の里神楽に分けられますが、いくつかの神社では、近代に作られた神楽も行われているということでございます。


御神楽とは

みかぐらとは、宮中の賢所で行われる賢所御神楽を指し、古くは内侍所御神楽と言われたそうにございます。


賢所(かしこどころ/けんしょ)とは、宮中において、三種の神器のひとつである八咫鏡(やたのかがみ)を祀る場所ということでございます。


内侍所とは

ないしどころとは、かつては八咫鏡を内侍が管理した為、内侍所と称されていた賢所のことでございます。


内侍とは

ないしとは、天皇陛下に仕える女性の官職でございます。


八咫鏡とは

やたのかがみとは、日本の歴代の天皇陛下が古代より神から受け伝え継承してきた、三種類の宝物の一つで、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、別名、草薙剣くさなぎのつるぎ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と合わせて、三種の神器といわれております。


鏡と剣と玉の三種の組み合わせ

古代の日本において、鏡・剣・玉の三種の組み合わせは、当時の豪族の古墳などから副葬品として頻雑にみられるという考古学知見において、統治者の象徴であったと考えられているということでございます。 


現在では、宮内庁式部職楽部によって、
簡略化された御神楽が賢所で行われるということでございます。


宮内庁式部職とは

くないちょうしきぶしょくとは、宮内庁内部の部局でございまして、主に

1.儀式に関すること
2.交際に関すること
3.雅楽に関すること

をつかさどる内部部局ということでございます。


宮内庁式部職楽部とは

雅楽の演奏・演舞を担当し、宮中晩餐会などで演奏される洋楽も担当している宮内庁の内部部局でございます。


これらのことから鑑みますと、御神楽というのは

宮中において、三種の神器の一つである八咫鏡を祀る場所で、儀式や祭祀において行われる神楽ということにございます。