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日本舞踊と田楽2

目次

近世の田楽

江戸時代の田楽は、一部の故実家や国学者が関心を持っておりましたが、芸能としては、ほぼ、忘れ去られてしまっていたということでございます。

田楽は室町時代から江戸時代にかけて大和猿楽の興隆により衰退してしまったそうですが、大正期から昭和初期の芸能史・民族芸能研究とその資料や史料の採取、聞き取り調査や現地調査などを行った結果、日本各地の神事祭礼のなかに残された田楽の記録が集積されているということでございます。


田楽は2020年までに、25件が重要無形民俗文化財に指定されているということでございます。

重要無形民俗文化財とは

重要無形民俗文化財とは、簡潔に申し上げますと

人々が日常生活の中で生み出し、継承してきた無形の民俗文化財のうち、国家が特に重要なものとして指定したもの

ということでございます。

主に、衣食住、生業、信仰、年中行事などに関する風俗習慣、民俗芸能、民俗技術のことを指すようでございます。

国民の文化的向上を目的とする文化財保護法によりますと

わが国の国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの

と規定されてるということでございます。

少し話しがそれますが、別府明礬温泉の湯の花の製造技術も、重要無形民俗文化財に指定されているということで、こちらの技術が重要無形民俗文化財に指定されてることは、とても素晴らしいことと思いました。


そして、2020年3月16日の時点で重要無形民俗文化財に指定されている件数は、318件あるということなので、ほかにどのような重要無形民俗文化財があるのか非常に興味が湧きます。


ほかの重要無形民俗文化財も非常に興味が湧きますが、次回は田楽の重要無形民俗文化財を調べてみたいと存じます。