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• ○  人と踊りの出会い

人と踊りの出会い

私は常々、出会いという言葉に深い関心があります。

人は出会いによって、人生の進む方向が、右にも左にもなることがあり、それこそ、出会いが人生の道標と言われる所以でございましょう。


そう考えますと、私は華音先生に出会えたことがとても幸運なことと思います。

日本舞踊に興味があり、やってみたいと思い、日本舞踊の先生とのご縁を持てる人というのは恵まれてると存じます。

しかし、人には幸運に出会えたことを気付ける人と、気付けない人がいます。

なぜなら、以前の私が、幸運なことに出会えても気が付けない人間だったからです。


アハハ、恥ずかしいですね（笑）


こういう話しをしますと、数年前に新橋演舞場で上演されたスーパー歌舞伎ワンピースの、あるシーンを思い出します。


「ルフィよ、失ったものばかり数えるな、無いものは無い。」


「確認せい！まだ、お前に残ってるものはなんじゃあ！」

歌舞伎俳優、市川猿弥さんが演じるジンベエが、市川猿之助さんが演じるルフィにたずねるシーンです。

このシーンを思い出すのは、なぜなのか、上手く言葉にできません。

あの時の私は、それを聞いても、しばらくは失ったものを数え、自分の進んでいる道の行き止まりが見えてきてました。

それから数ヶ月後、華音先生に踊りを教わってる方たちが参加したイベントで、観客席から、その踊る姿を観て、とても勇気づけられたことを覚えております。

みなさん、素晴らしい踊りで、とても輝いており、こっそり涙しました。

あの時、あの場所で、幸運にも、みなさんの輝く姿を観れたことが私の道標となりました。

そのイベントが、どこのイベントだったのかは、秘密です（笑）