屋久島の海亀
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屋久島の海亀
屋久島のスキューバダイビングのインストラクターの方によると、海亀は呼吸をする為に、時折、海面上に行くということでした。
そういえば海亀で思い出したことがありました。
私が華音先生から教わった踊りに「寿」という舞踊がございます。
ことぶきという舞踊は、お祝いごとやおめでたい時に披露できる舞踊でございまして、鶴や亀、松、竹などを表現する振りが特徴的です。
海亀から思いがけず、そのようなことを思い出しました。
亀という生き物は本当に不思議で、神秘的な生き物だと思うのは私だけでしょうか。
海の中に潜り、野生の海亀の姿を見れたなら、私の感性にどんな響きをもたらすのか。
私は何事も興味を持てなくなった時、無気力になっていくのが怖い、そういう気持ちを持っておりました。
興味があることにチャレンジしていかないことには、私の人格と人生がどうなっていくのかは、想像に難くありません。
海の中に潜り、海亀に出会いたいという願望は、私に強いエネルギーを与えてくれました。
ダイビングポイント
ここが、海亀と出会える可能性のある場所…
パッと見ただけでは、なんの変哲もない、普通の海のように見えます。
私が初めてスキューバダイビングを経験した伊良部島の中之島ビーチの時もそうでしたが、この一見普通の海と思われるその中が、あのような世界になっているとは思いもよりません。
私は、インストラクターの方の指示に従って、浅い水辺からエントリーし、水が腰の高さまぐらいまでのところで、海の中に潜ります。
海の中に潜りますと、太陽の光が差し込む、透明度が高い水のターコイズブルーの世界が視界一面に広がります。
そして、あのスキューバダイビング独特の
コポポ
シュコー
コポポ
シュコー
という音が、静かに聞こえてきます。
そして、辺りを見回しますと、さまざまな魚が泳ぎ、色とりどりのサンゴを見ることができますが、海亀らしきものは確認できません。
私は、インストラクターの方を見失わないようにしながら、さらに先に進みました。