海亀と屋久島
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海亀と屋久島
昔のお話しですが、私は幼い頃、「ふしぎな島のフローネ」というテレビアニメ番組を観ておりました。
それは、とある一家の家族全員の乗っている船が座礁し、家族全員で南の島の無人島生活から、なんとか母国に帰ろうとするお話しです。
その中で、海亀の産卵のシーンがあった時のお話しがありました。
海亀の産卵は、地球と生命の歴史を意識せずにはいられません。
屋久島には、日本一の海亀の産卵地、永田いなか浜があり、それを見られる環境が整っていることが、とても素晴らしいことと存じます。
次に屋久島に来る時は、ぜひ、海亀の産卵シーズンに来て、海亀の産卵を見たいと存じます。
空飛ぶ海亀
空飛ぶ海亀
幸いにも、私はその時の屋久島のスキューバダイビングで、野生のアオウミガメを見ることができました。
水深10メートル前後の海底で、海亀は私が近くにいても逃げることはなく、普段の生活を営んでおりました。
海底で海亀を観察しておりますと、さまざまな想いが胸をかけ巡ります。
世界の海を旅する海亀は、どのような景色を見てきたのでしょうか。
私がそんなことを考えておりますと、海亀は4本のヒレのような足を上手に使って、ゆっくりと上昇し始めました。
どうやら、息継ぎの為に海面上を目指しているようです。
海の中から海面を見上げますと、海中には太陽の光が差し込み、海の中から見る水の色は、まるで青い空のようです。
青い空の色のような海中を、4本の足を羽ばたかせ、ゆっくり泳ぎ上昇していく海亀の姿は、まるで大空を羽ばたく大きな鳥のようでした。