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日本舞踊と神楽4

目次

石清水八幡宮臨時祭の神楽

石清水八幡宮臨時祭の神楽とは

いわしみずはちまんぐうのりんじさいのかぐらとは、942年に、平将門・藤原純友の乱平定の報賽の為、お祭りが行われるようになり、そちらで行われた神楽でございます。

この神楽が御神楽のもとの一つと伝えられている神楽ということでございます。


報賽とは

ほうさいとは、祈願が成就したお礼に神仏に参拝する、お礼参りのことでございます。

里神楽

さとかぐらとは、民間の神楽のことを指しまして、主に下記の4系統に分類されてるということでございます。

巫女神楽

巫女の方が鈴や扇、笹、榊、幣など依り代となる採物を持って舞う神楽でございます。


採物神楽

出雲流神楽とも呼び、出雲国・佐陀大社の御座替神事を源流とする神楽でございます。
この神事は佐陀神能と呼ばれ、取り替えた御座を清める為の採物舞と、日本神話や神社縁起などを劇化した神能から成り、この出雲流神楽の流れを汲んで演劇性・娯楽性を高め、独自の変化を遂げた神楽が中国地方を中心に全国に広がっているということでございます。

湯立神楽と獅子神楽

湯立神楽

伊勢流神楽とも呼ばれ、湯立と神楽が結びついたもので、伊勢外宮の摂末社の神楽役たちが行ったものが各地へ広まったとされています。
霜月神楽、花祭とも言われ、窯で湯を沸かし、巫女の方たちなどが自身や周囲の人にその湯をかけて清める湯立に、採物または着面の神楽が加わるということでございます。


獅子神楽

獅子舞の一種で、風流系とは異なり、獅子頭を神体として各地を巡って祈祷やお払いを行います。
二系統あり、東北地方の山伏神楽と、伊勢などの太神楽があるということでございます。

山伏神楽と太神楽

山伏神楽とは

やまぶしかぐらとは、かつて修験山伏の手で伝承されていた獅子神楽の一つで、獅子頭自体に神の力が宿り、現れるものと考え、権現様と呼び、奉じます。

なんだか、春興鏡獅子のワンシーンが思い浮かんできますね。


太神楽とは

だいかぐらとは、江戸時代から寄席芸能として広く人気を集めた、日本の総合演芸で神楽の一種でございます。

主に獅子を舞わせて、悪魔祓いなどを祈祷する獅子舞をはじめとした舞と、傘回しをはじめとした曲芸があり、現在はおもに寄席で見られるということでございますが、伊勢大神楽のように大道での芸を続けるものもあるということです。