流氷観光船と鷲
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流氷観光船と鷲
冬の網走で見られるオジロワシ、オオワシの多くが夏期はロシア方面で繁殖し、冬になると越冬の為に網走にやってくるそうです。
「彼らは南の島にバカンスに来てるんですよ(笑)」と、ガイドさんが教えてくれました。
そんなオジロワシやオオワシは狩りが上手くないので、木に止まってどこかに餌が落ちてないか探してるということでした。
冬の凍っているオホーツクの海の氷上では、ごくまれに魚が落ちているそうです。
ガイドさんのお話しでは、うっかり屋さんの魚が氷の上に飛び出してしまい、海に戻れなくなっているということでした。ワシたちはそれを狙って、木の上から目をこらしていろいろなところを見てるそうです。
流氷
そんなこんなで、いよいよ流氷観光船に乗ることになり、流氷が見れる確率が書いてあるホワイトボードを見ますと、かなりの高確率で見れる日だったことを覚えています。
この流氷が、たくさんのプランクトンを含んでロシアのアムール川から流れてくることにより、世界自然遺産の知床半島の豊かな生態系を育くんでると思うと、とても感慨深いものがあります。
あのワシたちも
あのシカたちも
あのサケたちも
そして、あのヒグマも
この流氷があってこそ、と考えますと、普段意識してない地球の豊かさと生命の神秘に意識が及び
冬のオホーツク海を眺めながら、そのことについて物思いにふけれるのは、とても贅沢な時間だったと存じます。