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白拍子と猿楽

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白拍子と猿楽

白拍子とは、平安時代末期から鎌倉時代にかけて起こった歌舞の一種及び、それを演ずる芸人のことでございます。

主に男装の遊女や子供が、今様や朗詠を歌いながら舞ったものを指しております。

後に猿楽などへと変貌していったということでございまして、早歌(そうが)や曲舞(くせまい)などの起こる素地にもなったということでございます。

さらには、延年にも取り入られ、室町時代初期まで残ったということでございます。


今様とは

いまようとは、日本の歌曲の一形式で、当時の現代流行歌という意味でございます。


朗詠とは

ろうえいとは、和漢の名句を吟唱するもので、今日の詩吟とほぼ同じ性格を有するということでございます。


詩吟とは

しぎんとは、漢詩や和歌などを独特の節回しで吟ずる芸能でございます。


猿楽とは

さるがくとは、室町時代に成立した能でございます。江戸時代まで能は猿楽と呼ばれ、狂言とともに能楽と称されるようになったのは、明治以降ということでございます。


早歌とは

そうがとは、中世歌謡のひとつで、鎌倉時代に僧の明空が大成した長編の歌謡でございます。桃山時代まで公家や武家を中心に流行し、七五調の早いテンポで仏を賛美し招福除災を祈るものが多く歌われ、古典的で洗練された趣きがあったので、能をはじめとする後世の芸能に大きな影響を与えたということでございます。


曲舞とは

くせまいとは、「久世舞」「九世舞」などとも表記され、中世に端を発する日本の踊りの芸能のひとつで、南北朝時代から室町時代にかけて流行し、幸若舞の母体になった舞踊でございます。


幸若舞とは

こうわかまいとは、室町時代に流行した語りを伴う曲舞の一種で、現在は福岡県みやま市瀬高町大江に伝わる重要無形民俗文化財の民俗芸能として現存している芸能でございます。能や歌舞伎の原型といわれ、七百年の伝統を持ち、毎年1月20日に大江天満神社で奉納されるということでございます。


延年とは

えんねんとは、寺院において大法会の後に、僧侶や稚児によって演じられた日本の芸能でございます。単独の芸能ではなく、舞楽や散楽、台詞のやり取りのある風流、郷土色の強い歌謡曲や、猿楽、白拍子、小歌など、貴族的芸能と庶民的芸能が雑多に混じり合ったものを指す総称でもあるということでございます。