幽玄
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幽玄
幽玄
私が幽玄という言葉に対して抱く印象は能です。
能の説明の時に幽玄という言葉をよく聞いたり、見たりした覚えがあります。
幽玄とは、よく聞く言葉でございますが、私は、その幽玄という言葉の意味を正確に捉えられているのかどうか自信がありません。
そこで、今回、幽玄という言葉の意味を正確に捉えていきたいと存じます。
幽玄とは
ゆうげんとは、文芸・絵画・芸能・建築等、諸々の芸術領域における日本文化の基層となる理念の一つ
と、あります。
本来は仏教や老荘思想など、中国の分野で用いられる漢語であったが、平安時代後期から鎌倉時代前期の代表的歌人であり、千載和歌集を撰集した藤原俊成により、和歌を批評する用語として多く用いられて以来、歌論の中心となる用語となった。同じ歌道の理念である有心(うしん)とともに並び用いられることが多いが、本来は別の意味の言葉である、ということでございます。
その後、能楽・禅・連歌・茶道・俳諧など、中世・近世以来の日本の芸術文化に影響を与え続け、今日では一般用語としても用いられるに至っているということでございます。
幽玄の世界
幽玄とは
物事の趣きが奥深くはかりしれないこと。また、そのさま。
趣きが深く、高尚で優雅なこと。また、そのさま。
気品があり、優雅なこと。また、そのさま。
上品で優しいこと。また、そのさま。
言葉に表れない、深くほのかな余情の美
こうしてみますと、幽玄とは、とても素敵な言葉でございますね。
素晴らしい踊りや、素敵な踊りを表現する際には、幽玄という言葉がピッタリだと存じます。
今後、素敵な踊りに出会えた時は、幽玄という言葉で表現したいと存じます。