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白拍子

目次

白拍子とは

しらびょうしとは、平安時代末期から鎌倉時代にかけて発生した歌舞の一種。及び、それを演ずる芸人のことでございます。

主に男装の遊女や子供が、今様や朗詠を歌いながら舞ったものを指します。


今様とは

いまようとは、日本の歌曲の一形式で、現代風、現代的という意味であり、当時の現代流行歌という意味の名前でございます。


朗詠とは

ろうえいとは、日本の歌曲の一形式で、和漢の名句を吟唱するものでございます。今日の詩吟とほぼ同じ性格を有します。


詩吟とは

しぎんとは、漢詩や和歌などを独特の節回しで吟ずる芸能でございます。

起源伝承

複数の白拍子が登場する鎌倉時代前期の軍記物語「平家物語」では、白拍子の起源について「鳥羽院の時代に、島の千歳(せんさい)、和歌の前という2人が舞いだしたのが、白拍子の起こりである」としているということでございます。


軍記物語とは

ぐんきものがたりとは、鎌倉時代から室町時代にかけて書かれた歴史上の合戦を題材とした文芸のことでございます。


平家物語とは

へいけものがたりとは、鎌倉時代に成立したとされる軍記物語で、平家の栄華と没落や武士階級の台頭などを描いた作品でございます。


鳥羽院とは

第74代天皇陛下の、鳥羽天皇陛下の追号でございます。


追号とは

ついごうとは、人の死後に奉る名でございます。


島の千歳とは

しまのせんさいとは、和歌の前と共に、平家物語で、白拍子の祖と伝えられている女性の名前です。

こちらの、島の千歳という方が主人公の長唄がありまして、さらにそれを舞踊化した、島の千歳という日本舞踊がございます。


また「初めは水干を身につけ、立烏帽子をかぶり、白鞘巻をさして舞ったので、男舞と呼んだということでございます。
途中で烏帽子、刀を除けて、水干だけを用いるようになって白拍子と名付けられたということでございます。