浮立(ふりゅう)
目次
- ○ 浮立とは
浮立とは
浮立(ふりゅう)は、佐賀県、長崎県、筑後の一部に伝わる伝統的な踊りと音楽でございます。
中世の頃より、田祈祷、雨乞い、収穫祭等に踊られ、今日まで伝えられています。
伝統的には農業に従事する人たちによって行われ、踊りの際に奏でられる楽器は、笛、大太鼓、小太鼓、鐘、ささらなどがあります。
曲と踊りは地域によってかなり異なり、曲目は、村を練り歩きながら演じられる道浮立と、神社の境内などで演じられる庭浮立に大別されます。
庭浮立はそれぞれの演目が、「おもて」と「返し」で一対となっています。
かつては一つの地域で15〜20種類もの曲があったそうですが、もともと農業中心であった地域経済の変化や、共同で行われていた田植えなどの農作業や茅葺屋根葺きなどの減少等、また結の消滅などが原因で、いくつかの曲と舞は忘れられ、現在では復元できなくなってしまったものもあるということでございます。