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即断・即決・即行

目次

チャンスと感じたら即行動せよ

私は出来が悪い人間でしたが、チャンスと感じたら即行動できることだけには自信を持っていました。

けれど、他人から見れば、私はいわゆる短気な人間です。

社員に指示を出して直ちにとりかからなければ声を荒げますし、「30秒以内に返事をせよ」と常々言い聞かせています。

ビジネスに限ったことではなく、何事も思い立った時点で実行するのとしないのでは、まさに天と地の差があるからです。

せっかちでなければ、成功はつかめないと私は思っています。

私の会社でずっと信条としてきたのが「即断・即決・即行」で、けっして簡単なことではありませんが、これを実践できるかどうかで成否が分かれてきます。

人生のテーマ

すぐに決められない人の多くは、失敗することを恐れています。

しかし、本当に恐れなければならないのは、失敗しないことよりも、すぐに行動できなくなることなのです。

すぐに決められる人はそれだけ処理能力も高く、仕事も自然と集まってきます。

実際、私は1日に200〜300の決済をこなしていますが、その中には判断ミスであったケースも少なくありません。

熟考は30秒、間違ったらやり直せばいいのです。

私の人生のテーマは「悔いのない人生」やらずに後悔するくらいなら、やってみて失敗したほうが断然いいと考えています。

むしろ失敗をたくさん重ねることで、それを糧に成長できるわけです。

そして、失敗を恐れずに「即断・即決・即行」を続ける原動力となっているものこそ、我が社がずっと掲げてきたロマンとそれを叶えるためのビジョンです。

そのためなら、ひるむこともなく攻めていけるのです。

仕事の進め方

ただ、もともとの性格が短気ではあっても、経営者になったばかりの私はあれこれ悩みがちで、なかなか「即断・即決・即行」を実践できていませんでした。

「今のようなのろのろペースでは、100年経ってもビジョンを実現できそうにない」と焦りを感じ始め、仕事の進め方を改めました。


即座に判断した結果、それが失敗に終わったとしても、会社がつぶれるほどのダメージにならなければ、授業料だと思って割り切ればいいと考えるようにしたのです。

以来、私は今日に至るまで、「即断・即決・即行」を貫いています。

判断の基準

そうやって次々に決めていくと、さらにたくさんの判断を求められるようになります。

処理能力の高い上司ほど、仕事を目一杯に抱えがちです。

そうなると求められてくるのが見切りで、むやみに抱え込まないことが重要になってきます。

自分が直接手を下したほうがよい結果をもたらしそうであっても、大勢を左右しない程度の違いであれば、部下に任せてしまうのがその1つです。

あるいは重要度が低いと判断すれば、その仕事そのものをやめてしまいます。

抱えこみすぎている状態ではなかなか前に進めませんから、まずは捨てるのです。重要な仕事、自分にしかできない仕事だけに取り組むのです。

こうして捨てるのが上手にならなければ、規模がどんどん大きくなっている組織のリーダーをこなせません。

だから、私自身もつねに10秒〜20秒、どんなに熟考しても30秒が最大で、即座に決裁を下しています。


繰り返しになりますが、間違ったらやり直せばいいだけの話しですから、翌日、翌週に持ち越すようなことはありません。

決裁するための詳しい調査をしなければわからないのは別ですが、事前の調査が必要となる場合は、それらは部下に任せればいいのです。


選択の基準は、お客様が求めているかどうか。

お客様の不平、不満、不便の解決を最優先して判断しています。


似鳥昭雄



即決断せよ

戦術が最良でなくとも直ちに行動せよ


アドルフ・マラン