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スーパー高齢者の秘密2

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炎症とは

あなたが転んでヒザを擦りむいたとしましょう。

すると、その直後からケガをした部分にジクジクと液体が染み出し、軽い痛みとともに皮膚は赤く腫れ上がっていきます。

これが「炎症」です。

炎症反応は、体がなんらかのダメージを受けたときに起きます。

有害な刺激を取り除こうと免疫システムが起動し、ケガを修復すべく働き出すわけです。

炎症そのものは進化の過程で人体に備わった防御システムであり、私たちが生きていくためには絶対に欠かせません。

炎症という現象

大事なのは、炎症が身体の表面だけに起きる現象ではない点です。

たとえば、関節炎はヒザやヒジの炎症で痛みが起きた状態ですし、アレルギーの場合は、外から入ってきた異物に免疫システムが過剰に反応し、目の充血や鼻づまりといった炎症反応が起きた状態です。どんな場所でも炎症は発生します。

炎症によるパフォーマンスの低下の例として、もっとも身近なのは「風邪」でしょう。

免疫システムがウィルスと戦い続け、その結果として身体には発熱や鼻水などの諸症状が起き、熱のせいで脳が正しく機能しません。
誰にとってもおなじみの現象です。

現代人のパフォーマンス

ところが、現代人のパフォーマンス低下は、
もっとわかりにくい形で起こります。

風邪のように高熱で一気にかたをつけるのではなく、とろ火でジワジワと全身を煮込むような形で進行するのです。

切り傷や火傷といった短期の症状なら問題はありませんが、長期の感染やアレルギーのように炎症が長引くと、一気に話しは変わっていきます。


人体を守るために免疫システムが激しい戦いをくり広げるせいで、血管や細胞といった周辺組織にまでダメージがおよび、やがて全身の機能が下がっていくからです。

戦争が長引いたせいで水道管や電線が破壊され、やがて国力が下がっていくのに似ています。


(続く)