未来予測
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いまある世界
いまある世界は、偶然このように出来上がっているわけではありません。
どこかで誰かが行った意思決定の集積によって今の世界風景は描かれているのです。
それと同じように、未来の世界の景色は、今この瞬間から未来までのあいだに行われる人々の営みによって決定されることになります。
であれば、考えなければいけないのは、「未来はどうなりますか?」という問いではなく、「未来をどうしたいか?」という問いであるべきでしょう。
役割
アンドロイドの研究で名高い大阪大学の石黒先生は、アラン・ケイと面会した際、「ロボットの未来に可能性はあるのでしょうか?」と質問したところ、アラン・ケイから叱責されたそうです。
「あなたはロボットを研究する立場にある人間でしょう。そういう立場にある人間が、そんなことを他人に聞いてどうする。あなた自身はロボットというものを人類にとってどういうものにしたいと思っているんだ?」
と聞き返され、「アタマをガツーンとやられた感じがした」と述懐しています。
これを私たちに当てはめると、
舞踊というものを人類にとってどういうものにしたいといったところでしょう。
日本の伝統文化である日本舞踊は、これからどのように人類の役に立てるのか?
その答えはもう出ていることでしょう。